マッチングサイトとは、企業や消費者などの第三者となるユーザー同士をつなぐプラットフォームのことです。現在ではECサイト・フリマアプリ・求人サイトなど、さまざまジャンルのマッチングサイトが提供されています。
本記事では、これからマッチングサイトの立ち上げを検討している方向けに、マッチングサイトの概要や必須機能、主な収益モデルや開発手法まで詳しく解説します。
マッチングサイトとは
マッチングサイトとは、企業や消費者などの第三者となるユーザー同士をつなぐプラットフォームを指します。
例えば、Amazonは商品を販売したい企業とその商品を購入したい消費者をつなぎ、メルカリは不用品を出品したい消費者とその商品を購入したい消費者をつなぐマッチングサイトです。
このように、マッチングサイトといっても企業同士をつなぐBtoBマッチングサイト、企業と消費者をつなぐBtoCマッチングサイト、消費者同士をつなぐCtoCマッチングサイトなど、さまざまなジャンルがあります。
マッチングサイトに必要な7つの機能
マッチングサイトに必須といわれる7つの機能を表にまとめました。マッチングサイト開発時の参考にご覧ください。
以下の記事で7つの機能についてより詳しく解説しているので、ぜひあわせてお読みください↓↓
マッチングサイトの主な収益モデル
マッチングサイトの主な収益モデルは以下の3つです。
- 手数料モデル
- サブスクリプションモデル
- 広告収入モデル
それぞれの収益モデルについて詳しくみていきましょう。
手数料モデル
手数料モデルは、マッチングサイト上で取引が成立した際に手数料を徴収する収益モデルです。フリマサイトやクラウドソーシングサイトなど、多くのマッチングサイトで採用されています。
例えば、メルカリでは取引成立時に出品者から商品価格の10%を販売手数料として徴収します。
手数料モデルは、基本的にマッチングや取引が成立しない限り料金が発生しないため、ユーザーの利用ハードルが低い傾向にあります。そのため、ユーザーを獲得しやすい点が手数料モデルのメリットです。
サブスクリプションモデル
サブスクリプションモデルは、月額や年額など、一定期間のサービス利用に対して料金を徴収する収益モデルです。サブスクリプションモデルといっても、提供者側が料金を支払うケースと利用者側が料金を支払うケースの2つがあります。
例えば、ECサイトでは商品を販売したい企業(=提供者側)が掲載期間に応じて料金を支払い、音楽配信サービスや動画配信サービスではコンテンツを利用したいユーザー(=利用者側)が利用期間に応じて料金を支払います。
サブスクリプションモデルは、マッチングや取引の有無に関係なく料金が発生するため、比較的収益が安定しやすい点、将来の収益予測をつけやすい点がメリットです。
広告収入モデル
広告収入モデルは、マッチングサイトのユーザーから料金を徴収するのではなく、マッチングサイト上に広告枠を設け、広告を掲載する企業や個人から広告費を徴収する収益モデルです。SNSや不動産ポータルサイトなどで採用されることが多い傾向にあります。
例えば、Instagramではユーザーの投稿や閲覧に料金は発生しませんが、フィード投稿やストーリーズなどに広告枠が設けられています。この広告枠に広告を掲載している企業や個人から広告費を徴収しています。
ユーザーにとっては完全無料でサービス利用できるため、利用ハードルが低く、ユーザーを集めやすい点がメリットです。
ただし、マッチングサイトを利用するユーザーが少なければ、広告を出稿する企業・個人も見つかりにくいため、利用ユーザー数やサービスの認知度によって収益性が左右されます。
そのため、小規模のマッチングサイトやマッチングサイトを立ち上げてすぐの期間に採用する収益モデルとしては向いていません。
マッチングサイトの開発手法3選
マッチングサイトの開発手法は主に以下の3つが挙げられます。
- スクラッチ開発
- パッケージ開発
- ノーコード開発
それぞれの開発手法について1つずつ詳しく解説します。
スクラッチ開発
スクラッチ開発とは、プログラミング言語をはじめとする専門知識を駆使して、1から開発する方法です。搭載する機能やデザインの自由度が高く、大規模なマッチングサイトの開発も実現します。
ただし、専門知識を有したIT人材やデザイナーが必要なうえ、1からの開発となるため、大幅な時間やコストがかかります。
スクラッチ開発の費用相場は、500~3000万円といわれており、1000万を超えるケースがほとんどです。そのため、リソースによっては自社開発が実現しません。
外注するとなると、さらなるコストが必要なため、あらかじめ設定した予算を超えないよう注意しましょう。
パッケージ開発
パッケージ開発は、マッチングサイトのベース部分に既存のパッケージを活用する開発方法です。スクラッチ開発に比べて、1から開発する部分が少ないため、効率的な開発が実現します。
ベース以外の部分はプログラミング言語などを用いてカスタマイズするため、ある程度のカスタマイズ性もある点がメリットです。
ただし、ベース部分にパッケージを活用するものの、それ以外の部分を開発するには専門知識が必要なため、IT人材は必要不可欠です。自社にリソースがない場合は、自社開発が実現しないケースもあります。
パッケージ開発にかかる費用相場は、300~500万円程度といわれており、スクラッチ開発に比べるとコストを抑えられます。しかし、搭載する機能やデザインによっては500万円を超えるケースもあることに注意が必要です。
ノーコード開発
ノーコード開発とは、プログラミング言語をはじめとする専門知識が不要で、基本的にはドラッグ&ドロップといった簡単操作のみで開発できる方法です。専門知識が必要ないため、社内にIT人材が確保できていなくても既存の人材を活用できます。
ノーコード開発にかかる費用相場は、100~500万円程度といわれており、スクラッチ開発やパッケージ開発と比較しても最もコストを抑えられる点が特徴です。
このような特徴を持ったノーコード開発は、短期間での開発が可能で、実際に1か月で開発されたマッチングサイトもあります。
ただし、開発が簡単な反面、スクラッチ開発やパッケージ開発に比べてカスタマイズ性は劣ります。そのため、大規模なマッチングサイト開発には向きません。
しかし、スクラッチ開発やパッケージ開発を見据えたPoCやMVP開発には最適です。本格的な開発にはもちろん、PoCやMVP開発としてもノーコード開発を検討してみてください。
マッチングサイトの開発費用を抑える2つの方法
マッチングサイトの開発費用をできる限り抑えたい方に向けて、コストを抑える方法として以下2つを紹介します。
- 搭載する機能を最小限に抑える
- ノーコード開発で自社開発する
それぞれの方法を詳しくみていきましょう。
搭載する機能を最小限に抑える
マッチングサイトに搭載する機能が増えるほど、開発費用もかさみます。そのため、本当に必要な機能を見極め、搭載する機能を最小限に抑えられれば、開発費用も削減することが可能です。
必要だと思って搭載した機能でも、いざ運用を始めてみるとユーザーに全然活用されないといったケースは珍しくありません。運用後でも機能は追加できます。スモールスタートを意識し、ユーザーの反応をみながら本当に必要な機能だけを徐々に追加することが大切です。
ノーコード開発で自社開発する
マッチングサイトの主な開発手法には、スクラッチ開発・パッケージ開発・ノーコード開発が挙げられますが、開発費用を抑えたいのであれば、自社でノーコード開発することがおすすめです。
スクラッチ開発やパッケージ開発はそもそもの開発費用が高い傾向にあり、専門知識が必要となるため、外注しなければならないケースもあります。
外注するとなると、純粋な開発費用にくわえて外注費が加算されるため、開発にかかるトータルのコストが高額になる傾向があります。
ノーコード開発であれば既存の人材を活用できるため、自社開発が可能で、外注費が発生しません。
また、スクラッチ開発やパッケージ開発を行う場合でも、ノーコード開発でPoCやMVP開発を事前に実施することで、マッチングサイトに搭載すべき機能を見極められるため、スクラッチ開発やパッケージ開発にかかるコストを最小限に抑えることが可能です。
本格的な開発はもちろん、PoCやMVP開発にもノーコード開発を活用し、コストを抑えた開発を実現させましょう。
まとめ
マッチングサイトとは、企業と消費者といった第三者となるユーザー同士をつなぐプラットフォームのことです。マッチングサイトは比較的新しいビジネスモデルであり、市場は拡大を続けています。そのため、マッチングサイト市場への参入も遅くありません。
新規事業や小規模ビジネスとしてマッチングサイトの開発を検討している方は、コストを抑えた開発が可能なノーコード開発がおすすめです。PoCやMVP開発にもノーコード開発を活用しながら、自社ならではのマッチングサイトを開発してください。