副業をする人が急増している昨今、自分の保有するスキルやノウハウをシェアする「スキルシェアプラットフォーム」の活用に注目が集まっています。
スキルシェアプラットフォームには、IT系・クリエイティブ系・ライフスタイル系などの幅広いジャンルがあり、なかには特定のスキル・ノウハウに特化したプラットフォームも存在します。
そのため、自分の保有するスキル・ノウハウに合わせて最適なスキルシェアプラットフォームを選ぶことが大切です。
そこで、本記事ではおすすめのスキルシェアプラットフォーム20選をジャンル別で紹介し、スキルシェアプラットフォームを利用するメリット・デメリットまで詳しく解説します。
【ジャンル別】スキルシェアプラットフォームおすすめ20選
本記事で紹介するスキルシェアプラットフォーム20選を以下のカオスマップにまとめました。上記で挙げたスキルシェアプラットフォームについて、ジャンル別に詳しく紹介します。
【総合型】スキルシェアプラットフォーム3選
総合型のスキルシェアプラットフォームは、幅広いジャンルのスキル・ノウハウをシェアできるプラットフォームです。専門的なスキルや実績を持たない初心者でも稼げる仕事が提供されているという特徴があります。
総合型のスキルシェアプラットフォームのなかでも代表的なサービスを3つ紹介します。
クラウドワークス|導入企業数78万社以上
出典:株式会社クラウドワークス「クラウドワークス」
クラウドワークスは、250種類以上の仕事を取り扱うスキルシェアプラットフォームです。デザイン・サイト制作・記事制作などのIT分野から、アンケートやモニターの募集にも対応しています。
大手企業や政府をはじめとする78万社以上で導入実績があり、ワーカー数は480万人にものぼります。専門スキルを保有している人は、好条件の仕事を探せるかもしれません。
ランサーズ|350種類以上の仕事を取り扱う
出典:ランサーズ株式会社「ランサーズ」
ランサーズは、導入企業数60万社を超えるスキルシェアプラットフォームです。取り扱う仕事は350種類を超え、国内最大級の規模を誇ります。
発注に関する専任アドバイザーやパッケージ商品など、独自のサービスも提供しており、トラブル発生時のサポート窓口は24時間365日体制のため安心です。
ココナラ|出品できるスキルのジャンルが幅広い
出典:株式会社ココナラ「ココナラ」
ココナラは、恋愛相談や占いなど、出品できるスキルのジャンルが幅広いスキルシェアプラットフォームです。ビジネス分野に限らず、幅広いスキルを取り扱っているため、多くのユーザーに活用されています。
また、ココナラは老舗のスキルシェアプラットフォームで、利用する際のルールやマナーがガイドラインにまとめられている点も、利用者にとっては安心できるポイントです。
【専門スキル系】スキルシェアプラットフォーム12選
専門スキル系のスキルシェアプラットフォームは、IT知識や言語などの専門スキルに特化したスキルシェアプラットフォームです。すでに実績や経験を持っているユーザーは、好条件の仕事を探しやすいという特徴があります。
専門スキル系のスキルシェアプラットフォームで有名なサービス12選を1つずつ紹介します。
ビザスク|一次情報を収集できる
出典:株式会社ビザスク「ビザスク」
ビザスクは、500種類以上の業界・業種における一次情報を、実名登録したアドバイザーから簡単に収集できるスキルシェアプラットフォームです。
56万人を超えるアドバイザーが登録しており、1時間単位のインタビューやオンラインアンケートによって生の情報を収集できるため、市場調査や仮説検証などに活用されます。国内だけでなく海外アドバイザーが在籍している点も特徴です。
MENTA|継続的な仕事の受注が可能
出典:MENTA株式会社「MENTA」
MENTAは、幅広いジャンルのプロがメンターとして指導してくれるスキルシェアプラットフォームです。マンツーマンかつオーダーメイドの学習プランを組み立てられるため、自分のペースで学習できます。
メンター登録数は4,000人を超え、平均契約価格は1万4,000円と、比較的高い点が特徴です。ただし、1度のスポット的なサポートより継続的なサポートが多いため、月額でのプラン作成が主流となっています。
さがする|いつでもどこでも気軽なレッスンを
出典:大阪ガス株式会社「さがする」
さがするは、ビジネススキルをはじめ、料理・フィットネス・学習などの幅広いジャンルを取り扱い、気軽にレッスンを開講できるスキルシェアプラットフォームです。
レッスンは、オンラインや動画などのさまざまな方法で行われるため、自分に合う方法で開講できるうえ、スキマ時間も活用できます。利用時には個人認証を複数回実施するといったセキュリティ対策にも力を入れている点が安心です。
ストアカ|すぐに生徒と出会える
出典:ストリートアカデミー株式会社「ストアカ」
ストアカは、登録者数74万人を超え、累計受講者数は132万人にものぼるスキルシェアプラットフォームです。その登録者数の多さからすぐに生徒と出会えるという特徴があり、ビジネススキルから趣味の習い事まで幅広いジャンルを取り扱っています。
単発レッスン・コースレッスン・コーチングなど、月額料金でサービスを提供することも可能です。
リスキル|料金一律で610種類以上のビジネス研修を提供
出典:株式会社リスキル「リスキル」
リスキルは、610種類以上の豊富なビジネス研修を、一律の料金で提供するスキルシェアプラットフォームです。講師未経験でも採用される可能性があり、全国すべての地域で講師を募集しています。
カリキュラムやテキストはベンダー側で用意されるため、事前に送付されてくるテキストをもとに研修を行うのみです。過去に研修講師の経験がある方は、より好条件の提案をしてもらえる可能性が高い傾向にあります。
タイムチケット|30分単位でスキルを販売できる
出典:株式会社タイムチケット「タイムチケット」
タイムチケットは、30分や1時間などの短い時間単位でスキルを販売できるスキルシェアプラットフォームです。写真撮影・カウンセリング・転職・占い・雑談など、シェアできるスキルは多岐にわたります。
スキルを販売する際は「チケット」の作成が必要ですが、タイトル・時間・価格を決めるだけでチケットを作成できるため、最短3分程度でスキル販売をはじめられます。チケットの発行は無料のため、手軽に利用できる点も魅力です。
GIKUTAS|イラスト特化型
出典:SEARCHFIELD inc.「GIKUTAS」
GIKUTASは、イラスト特化型のスキルシェアプラットフォームです。作画監督クラスの技術力を持ったアートディレクターにくわえ、5,000名以上のクリエイターが在籍しており、累計1,000件以上のプロジェクト実績を誇ります。
在籍するクリエイターはオリジナルのキャラクターイラストをはじめとするイラスト制作業務がメインですが、ほかにも背景の制作・ゲームのUIデザインなどが依頼されることもあります。
SKIMA|イラストや文章の制作に対応
出典:株式会社ビジュアルワークス「SKIMA」
SKIMAは、イラスト・キャラ販売・小説などのクリエイティブスキルに特化したスキルシェアプラットフォームで、占いや悩み相談といったジャンルのスキルシェアも可能です。
SKIMAで販売されているキャラは、細かい設定やカテゴリ別に分類されているため、男性向け・女性向け・デフォルメなどの方向性に沿ってイラストを制作できる方に向いています。
gengo|6万5,000件を超える翻訳実績
出典:株式会社Gengo「Gengo」
gengoは、翻訳サービスを提供するスキルシェアプラットフォームです。2万1,000人以上のプロの翻訳者が在籍しており、世界のほぼすべての時間帯をカバーしているため、24時間利用できるという特徴があります。
自分の働きたいタイミング・場所・興味のあるトピックを選んで翻訳を行うため、得意な言語で好きな時間に働けます。サポートも充実しており、他の翻訳者からアドバイスをもらったり情報交換したりすることが可能です。
Workshift|外国人登録者が日本最大級
出典:ワークシフト・ソリューションズ株式会社「ワークシフト」
Workshiftは、世界210か国・13万人のユーザーが在籍しており、海外の優秀な人材に仕事を依頼できるというスキルシェアプラットフォームです。海外在住の日本人や外国人のフリーランサーが多数在籍しており、海外調査・翻訳・デザインなどの仕事が掲載されています。
グローバルに活躍したい方や海外在住でビジネススキルも保有している方などにおすすめのスキルシェアプラットフォームです。
ゼヒトモ|高い専門性を持ったプロが在籍
出典:株式会社Zehitomo「ゼヒトモ」
ゼヒトモは、高い専門性を持ったプロと顧客を結ぶスキルシェアプラットフォームで、AIを活用した自動マッチング機能も搭載しています。AIによって手間をかけずに集客できるため、単月の売上が280万円の実績もあります。
庭木の剪定・着付け・絵画・ヘアメイク・引越し・ダンスなど、ゼヒトモならではのスキルシェアが可能です。月間依頼数は2万5,000件以上と圧倒的な件数で、自分のスキルに合った仕事を受注できるでしょう。
OurPhoto|出張撮影に特化
出典:OurPhoto株式会社「OurPhoto」
OurPhotoは、出張撮影に特化したスキルシェアプラットフォームです。プロの写真家からアマチュアの写真家まで幅広く在籍しており、副業で仕事を受注している方も多い傾向にあります。
フォトグラファーとして登録後は、撮影可能な日時や場所を事前に登録しておくだけで、あとは予約が入るのを待つのみです。
【ライフスタイル系】スキルシェアプラットフォーム5選
ライフスタイル系のスキルシェアプラットフォームは、家事や育児などに関するスキルをメインに取り扱います。ライフスタイル系のスキルシェアプラットフォームで有名なサービスを5つ紹介します。
タスカジ|掃除・料理・整理収納など豊富な業務範囲
出典:株式会社タスカジ「タスカジ」
タスカジは、掃除・料理・整理収納をはじめ、ペットケアやチャイルドケアなどまで、幅広い業務範囲に対応可能なスキルシェアプラットフォームです。関東・関西・福岡市に対応しています。
未経験や副業でもハウスキーパーとして登録でき、平均時給は1,800円にものぼります。1回3時間から働けるため、家庭と両立しながらスキマ時間を活用することも可能です。
CaSy|掃除・料理代行がメイン
出典:株式会社CaSy「CaSy」
CaSyは、掃除代行や料理代行をメインとするスキルシェアプラットフォームです。仕事が忙しい方・妊娠中や子育て中の方・病気やケガでお困りの方など、家事代行によってさまざまなお客様の生活の支えになります。
資格不要・未経験でスタッフとして登録でき、就業形態は業務委託とパート・アルバイトの2つから自由に選択できます。業務委託で働く場合は、週1回1時間から仕事を受けられるため、スキマ時間の活用も可能です。
キッズライン|ベビーシッター・家事代行で累計依頼件数150万件突破
出典:株式会社キッズライン「キッズライン」
キッズラインは、ベビーシッター・家事代行に特化したスキルシェアプラットフォームです。累計依頼件数は150万件を突破し、登録サポーターは3,300名にものぼります。
サポーターとして登録する際の履歴書提出は不要で、オンラインで完結するため、気軽に登録できます。ただし、ベビーシッターはプロの仕事となるため、保育士や看護師の資格がない場合は、各都道府県知事等が定める研修を受けなければなりません。
AsMama|育児サポートに特化
出典:株式会社AsMama「AsMama」
AsMamaは、育児のサポートに特化したスキルシェアプラットフォームです。知り合い同士で送迎・託児ができる「子育てシェア」や、地元で送迎・託児・モノの貸し借りなどを行える「マイコミュ」など、複数のアプリが提供されています。
スマホから簡単にサービスへアクセスできるという手軽さも魅力のひとつです。
nutte|縫製に特化
出典:株式会社ステイト・オブ・マインド「Nutte(ヌッテ)」
nutteは、縫製に特化したスキルシェアプラットフォームです。1,500人以上のプロの職人が在籍しており、販売用の商品・自分用の洋服・ペット用品・インテリアなど、依頼内容はさまざまあります。
技術初心者でも登録でき、実際に案件を受けていくとランク認定があり、ランクが上がるほど信頼度も向上し、仕事を受けやすくなるでしょう。
スキルシェアプラットフォームを利用するメリット
スキルシェアプラットフォームを利用するメリットは以下の4つです。
- 自分の得意なこと・好きなことを仕事にできる
- スキマ時間を活用できる
- 少ない初期投資ではじめられる
- 自分で商品・サービスの価格を決められる
それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。
自分の得意なこと・好きなことを仕事にできる
さまざまなジャンルのスキルを取り扱うスキルシェアプラットフォームでは、自分の得意なこと・好きなことを仕事にできる点がメリットです。
やりたくない仕事をするより、自分の得意なこと・好きなことを仕事にして、「楽しく働きたい」「最大限の力を発揮したい」と考える方に向いています。
また、本業をしながら自分の得意なこと・好きなことで副業をするというケースも増えています。これまで仕事にしてこなかったことにチャレンジする新しい機会になるでしょう。
スキマ時間を活用できる
スキルシェアプラットフォームで発注されている仕事には、30分や1時間単位で行える作業内容のものが多い傾向にあります。
また、スキルシェアプラットフォームで発注されている仕事は、「○曜日の○時~○時」といった働き方ではなく、「○日○時まで」といった納期が設定されていることがほとんどです。
つまり、納期に間に合うのであればいつ作業を行ってもよいという働き方が多いため、平日の仕事終わりや週末の休みなど、スキマ時間を活用できるというメリットもあります。
少ない初期投資ではじめられる
スキルシェアプラットフォームは、利用をはじめる際の初期投資がほとんどかかりません。
スキルシェアプラットフォームでは、取引が完了した際に規定の割合で手数料を支払うのみで、会員登録・月額利用料・出品手数料などは不要のため、必要な準備が少なく済むメリットがあります。
例えば、WebライターやWebデザイナーは手元にパソコンさえあればはじめられますし、モニターやアンケート回答であればお手持ちのスマホで作業を行うことも可能です。
自分で商品・サービスの価格を決められる
スキルシェアプラットフォームによっては、出品する商品やサービスの価格を自分で設定できる点もメリットです。取引相手から条件が提示されている場合もありますが、交渉によっては自分が希望する価格で商品・サービスを購入してもらえます。
ただし、作業内容に応じて大まかな相場はあるため、相場とかけ離れた価格を設定すると、なかなか取引してもらえない可能性があります。そのため、事前に相場感を知ったうえで、自分のスキルと照らし合わせながら価格を設定することが大切です。
スキルシェアプラットフォームを利用するデメリット
スキルシェアプラットフォームを利用するデメリットには以下の3つが挙げられます。
- 取引時に手数料が発生する
- 実績がないと仕事を受注しにくい
- 取引相手とトラブルが起こることもある
それぞれのデメリットについて1つずつみていきましょう。
取引時に手数料が発生する
スキルシェアプラットフォームの多くは、会員登録や月額利用料が発生しない反面、取引時に売上から手数料が差し引かれるシステムをとっています。
スキルシェアプラットフォームにおける手数料の相場は15~20%といわれているため、手数料が高いと感じる人も少なくありません。例えば、1万円の商品を販売しても、販売価格の20%が手数料として差し引かれる場合、手元に入ってくるのは8,000円です。
ただし、スキルシェアプラットフォームを活用した販売は、自ら集客を行うより効率的に購入者を見つけられるため、必要経費として考えておくとよいでしょう。
実績がないと仕事を受注しにくい
スキルシェアプラットフォームには、さまざまなレベルのユーザーが在籍しており、副業ではなくプロとして働いている人もいます。そのため、実績の少ないユーザーは仕事を受注しにくい傾向があります。
実績がないうちは、相場より価格を下げてみたり資格や経歴をアピールしたりするなどの工夫をしながら、少しずつ実績を積んでいくことが大切です。
取引相手とトラブルが起こることもある
スキルシェアプラットフォームで取引する際に、相手とトラブルが起こることも考えられます。例えば、納品前に相手と連絡がとれなくなったり、価格が決まったあとに追加で無理な依頼をされたりするなどが挙げられます。
そのため、相手のこれまでの評価や本人確認などの認証が済んでいるかなどを取引前に確認することが大切です。もしトラブルが起こった場合も慌てず、まずはベンダーへ報告しましょう。
まとめ
スキルシェアプラットフォームには、総合型・専門スキル系・ライフスタイル系など、さまざまな種類があり、副業を行う際に利用する人が増えつつあります。
スキルシェアプラットフォームをみていると、ビジネススキルから家事・裁縫・恋愛相談など、スキルとして取り扱われているジャンルは幅広く、誰でも自分の持つスキルをシェアできるでしょう。
自分のどのスキルを販売するか、どのプラットフォームを利用するかを見極め、初心者の方は総合型のスキルシェアプラットフォームからはじめることがおすすめです。