専門知識不要でアプリやシステム開発を行えるとして注目が高まっているノーコードツールですが、実際どのような機能やクオリティのアプリが制作されているか、気になる方は多いはずです。そこで、本記事ではノーコードで作られたアプリの成功事例15選を種類別で紹介していきます。
【マッチングアプリ】ノーコードを活用した成功事例7選
ノーコードで作られたマッチングアプリを7つ紹介します。
kitene｜ビジネス人材を募集できるマッチングアプリ
出典：シースリーレーヴ株式会社「Kitene」
kiteneは、Twitterを通じてビジネス人材を募集できるマッチングアプリです。
kiteneで作成した募集URLをTwitterに投稿するのみでビジネス人材を募集できるという手軽さから、新卒や中途の人材採用・専門知識のある人に何か聞きたいとき・イベントの開催など、さまざまな目的で活用されています。
ノーコードツール「Bubble」を活用して、わずか約1か月で開発されました。ノーコードツールの普及を目的として、リリース当初から現在まで無料で提供されています。
Codemap｜企業とノーコード専門エンジニアをつなぐマッチングアプリ
出典：Codemap LTD「Codemap」
Codemapは、ノーコードでシステムやアプリ開発を行いたい企業と、ノーコード専門のエンジニアをつなぐマッチングアプリです。これまで17,000件以上のプロジェクトをマッチングさせた実績を誇ります。
Bubble・Webflow・Adaloなど、活用したいノーコードツールごとにエンジニアを探すことも可能です。Codemapは、わずか3か月で開発されました。
Reachr｜企業とインフルエンサーをつなぐマッチングアプリ
出典：Reachr, Inc.「Reachr」
Reachrは、企業とインフルエンサーをつなぐマッチングアプリです。企業とインフルエンサーのコミュニケーション・資金管理・分析やレポート作成など、さまざまな機能が搭載されています。
Reachrは、ノーコードツール「Bubble」を活用して、約3か月で開発されました。リリース後はわずか2～3か月ほどで収益化に成功しています。
Marlow｜指導者と生徒をつなぐマッチングアプリ
出典：Marlow Group Inc.「Marlow」
Marlowは、専門的なスキルを持った指導者と指導を受けたい生徒をつなぐマッチングアプリです。ノーコードツール「Bubble」を活用して、約2か月で開発されました。
生徒となるユーザーはアンケートに回答するのみで、知識や技術面で不足している部分を指導者となるユーザーが指導してくれます。指導する際は基本的に電話やチャットを活用するため、手軽で、スキマ時間を活用することも可能です。
PRE DENTAL｜歯科衛生士と患者をつなぐマッチングアプリ
出典：株式会社 PRE DENTAL「‐歯医者の前にPRE DENTAL‐」
PRE DENTALは、患者の悩みや時間・場所・料金といった要望に適した歯科衛生士を探せるマッチングアプリです。ノーコードツール「STUDIO」で開発されました。
歯科医院へ行かなくても、歯科衛生士が自宅まで出張してくれたり、オンラインで口腔内の悩みを相談できたりするサービス・機能が搭載されています。
ReMoCe｜飲み会のMCを依頼できるマッチングアプリ
出典：シースリーレーヴ株式会社「ReMoCe – リモシー」
ReMoCeは、オンライン飲み会のMCを依頼できるマッチングアプリです。ノーコードツール「Bubble」を活用して、約1か月というスピードで開発されました。
アナウンサーや芸人など、さまざまなタイプのMCが在籍しており、オンライン飲み会やオンライン会議を円滑に進めてくれます。歓迎会・忘年会・会議などのシーンに合わせた台本があらかじめ用意してあるため、依頼時に面倒な打ち合わせを行う必要もありません。
FootHub｜サッカーファン同士をつなぐSNSアプリ
出典：FootHub Corp.「FootHub | サッカーファンのSNS」
FootHubは、サッカーファン同士をつなぐSNSアプリです。ユーザー数は3,500人を超えており、特定の試合やプレーに対してコメントを残し、サッカーファン同士でコミュニケーションをとることができます。
940以上のリーグに対応しており、日本の大学やU-18などの試合にコメントを残すことが可能です。ノーコードツール「Adalo」を活用して開発され、Adalo月間最優秀アプリに選ばれた実績もあります。
【情報検索アプリ】ノーコードを活用した成功事例3選
ノーコードで作られた情報検索アプリを3つ紹介します。
LIBRIS｜本屋・ブックカフェを検索できるアプリ
出典：株式会社LIBRIS「LIBRIS」
LIBRISは、本屋やブックカフェを検索できるアプリです。関東を中心に、個性的な本屋やブックカフェが掲載されています。キーワード検索だけでなく、地図から現在地周辺の本屋・ブックカフェを探すことができるなど、手軽に利用できる点も魅力のひとつです。
LIBRISは、ノーコードツール「Bubble」を活用して、非エンジニアの開発者が約1年という期間をかけてリリースしました。ノーコードツールを活用すれば、エンジニアでなくてもアプリ開発が行えるというよい事例です。
AppDuJour｜地元レストランを検索できるアプリ
出典：AppDuJour「App DuJour」
AppDuJourは、現在地から地元レストランを検索できるアプリです。非エンジニアだった開発者が約7か月間かけてリリースしました。
AppDuJourでは、ユーザーの食べ物の好みやアレルギーなどの情報をもとに、複数のメニューを提案してくれるうえ、同時に複数のメニューを比較できる機能も搭載されています。
Goodgigs｜スキルに合わせた企業探しができるアプリ
出典：Goodgigs「Goodgigs」
Goodgigsは、自分のスキルに合った企業・仕事を探すことができるアプリです。人や環境に直接的もしくは間接的によい影響を与える仕事のみが掲載されており、現在5,000人近くのユーザーが利用しています。
求職者は自分のスキルを活用できるうえ、企業は専門スキルを持った優秀な人材を確実に雇用できることから、収益化にも成功しています。
【その他のアプリ】ノーコードを活用した成功事例5選
ノーコードで作られたその他のアプリを5つ紹介します。
あいホームバーチャル展示場｜物件をオンラインで内見できるアプリ
出典：株式会社 あいホーム「あいホーム – VR展示場」
あいホームバーチャル展示場は、あいホームで建てられたモデルハウスをスマホやパソコンからオンライン内見できるアプリです。タッチやスワイプといった簡単な操作で建物のなかを見ることができるため、誰でも直感的に利用できます。
あいホームバーチャル展示場は、わずか約1か月という期間で開発されました。実装された機能はシンプルにまとめられており、必要ない機能はすべて排除してある点が特徴です。
ブラリノ｜結婚式の準備に役立つアプリ
出典：株式会社Relief Innovation「ブラリノ」
ブラリノは、結婚式の準備に役立つアプリで、オンラインご祝儀・事前引き出物選択・写真共有などの機能が搭載されています。すべての機能を完全無料で利用できるため、結婚式準備にかかる費用削減につながるほか、手間を省けます。
また、ブラリノはリリース後1年程度で事業売却されており、ノーコードツール「Bubble」で作られたアプリが日本で初めて売却につながった成功事例です。
TRIP BOOK｜旅行計画の作成を支援するアプリ
出典：株式会社TRIPBOOK「TRIPBOOK」
TRIP BOOKは、さまざまなユーザーが過去に経験した旅行のスケジュールが掲載されており、旅行計画の作成を支援してくれるアプリです。
掲載されている旅行の記録を参考にすることで、旅先の情報を収集したり、日数に応じてスケジュールを立てたりするなどの手間を省くことが可能です。ノーコードツール「Bubble」で開発され、デザイン性にも優れています。
リモートHQ｜リモートワークを支援するアプリ
出典：株式会社HQ「リモートHQ」
リモートHQは、リモートワークの生産性向上に役立つアプリです。「リモートワーク環境に必要な備品を社員自ら選択する」「備品の資産管理を一括でアウトソースできる」といった機能が搭載されています。
導入効果をレポーティングしてくれる機能もあるため、導入後の活用方法の改善にも役立つでしょう。また、リモートHQはリリース後に2億円の資金調達に成功したよい事例です。
Beelango｜言語学習ができるeラーニングアプリ
出典：Beelango「Beelango」
Beelangoは、言語学習ができるeラーニングアプリで、アラビア語やヘブライ語などの言語習得に活用できます。ユーザー数は10万人を超え、リリースしてから売上高は日本円で3500万円にものぼるといいます。
ノーコードツールで作られたアプリでも、莫大なユーザーを抱える本格的な運用が可能であることを実証した成功事例のひとつです。
ノーコードはPoCやMVP開発にも最適
ノーコードツールを活用してアプリやシステム開発に成功した事例は多数挙げられますが、ノーコードツールはPoCやMVP開発とも相性がよいという特徴があります。
アイデアが実現可能かを検証するPoCや、必要最小限の機能を搭載したMVP開発では、スピード感が重要です。
PoCやMVP開発で欠かせない「試作品」の制作に時間がかかってしまうと、競合に遅れをとったり、ニーズに変化が生じてアイデアが無駄になってしまったりするなどの問題につながりかねません。
しかし、ノーコードツールを活用すれば、比較的短期間でのプロダクト開発が実現します。そのため、競合に遅れをとることなくニーズの変化にも追いついていけます。「試作品」に対する顧客や市場の反応を見ながら、本格的な開発に役立てることも可能です。
このように、ノーコードツールは本格的なアプリ・システム開発だけでなく、PoCやMVP開発とも相性がよく、ノーコードツールの活用の幅は広がりつつあります。
まとめ
ノーコードツールは、専門的な知識がなくてもアプリやシステム開発を行える点が特徴です。これまでにも数多くのアプリがノーコードツールで作られており、本格的な開発だけでなくPoCやMVP開発など、活用の幅は広がってきています。自社がどのようなアプリを開発したいかを明確にしたうえで、成功事例を参考にしながら自社ならではのアプリを開発しましょう。
