「マッチングサイトの開発を検討しているけどアイデアが浮かばない…」
「よいアイデアを生み出すにはどうすれば…?」
マッチングサイトを開発するにあたって上記のような悩みを抱えていませんか?
本記事では、マッチングサイトの開発担当者に向けて、アイデアを生み出すコツやアイデアのヒントとなるマッチングサイト事例を紹介します。
マッチングサイトのアイデアを生み出すコツ
「マッチングサイトのアイデアが浮かばない…」といった方に向けて、マッチングサイトのアイデアを生み出すコツを紹介します。今回紹介するのは以下4つです。
- 自分が使ってみたいサービスをイメージする
- 市場における新規性や差別化を図る
- SNS等でアイデアを募る
- 既存のマッチングサイト事例を参考にする
それぞれのコツについて詳しくみていきましょう。
自分が使ってみたいサービスをイメージする
これまでに「こんなサービスがあったらいいのに」「こんなサービスだったら使ってみたいかも」と考えたことはありませんか?このような何気ない考えがビジネスの誕生につながる可能性があります。
例えば、「山登りをしてみたいけど経験がなく不安、上級者が同行してくれるといいのに…」という何気ない考えでも、「山登り初心者と山登り上級者を気軽につなぐ場所があればよいかも」という風にマッチングサイトのアイデアに結びつけることができます。
過去の自分の経験や周りの人がふと口にしていたことなどをもとに、自分が使ってみたいサービスをイメージしてみましょう。
市場における新規性や差別化を図る
すでに成功しているマッチングサイトと似たようなサービスを開発しても、集客が難しかったり価格競争に陥ったりするなど、成功への道のりは遠くなってしまいます。そのため、市場における新規性や既存サービスとの差別化を意識しましょう。
今では日本最大級のフリマアプリに成長した「メルカリ」も、既存のフリマサービスと差別化を図ったことで成功した事例のひとつです。
メルカリ登場以前のフリマサービスは、「PC利用前提」「ユーザー同士で個人情報の共有が必要」といった特徴がありました。しかし、「PC利用が面倒」「個人情報の共有が不安」などの懸念点から利用には至らないユーザーも少なくありませんでした。
そこで、出品や購入がスマホで完結し、個人情報を共有しない匿名配送が可能なメルカリが登場したのです。
このように、現在の市場にはないサービスや既存サービスにない機能を搭載するなど、新規性や差別化を意識することで新たなアイデアが生まれるかもしれません。
SNSなどでアイデアを募る
SNSやWebサイトなどを通じて一般消費者にアイデアを募ることもコツのひとつです。
実際に一般消費者から得た「こんなサービスがあったらいいのに」というアイデアをもとにサービスを開発できれば、少なくともアイデアを出したユーザーにとっては需要が期待できます。
ただし、たった1人のユーザーに需要があるだけでは当然ビジネスとしては成立しません。そのため、募ったアイデアをもとに、どのようなマッチングサイトを開発すればより多くのユーザーに利用してもらえるかを考え、アイデアの幅を広げていきましょう。
既存のマッチングサイト事例を参考にする
既存のマッチングサイト事例から、新たなアイデアが生まれるケースがあります。「既存サービスを発展させられないか」「ターゲットを変えられないか」など、似たサービスでも異なる切り口がないかを検討することがアイデアを生み出すコツです。
例えば、「一休.com」では、ワンランク上の高級ホテル・旅館をメインに取り扱っていますが、一般的なホテル予約サイトのターゲットから、「贅沢な旅行がしたい」「上質な宿が好き」といったユーザーにターゲットを絞り込んでいます。
また、多くのユーザーが利用することで成功に至ったマッチングサイト市場は、ある程度の需要が期待できるため、「マッチングサイトを開発したものの利用するユーザーが少なく失敗した」といったリスクの軽減も可能です。
このように、既存サービスを参考にアイデアを模索する方法は、まったく新しいサービスを0から生み出すより効率的な方法といえます。
ヒントを得よう!マッチングサイト事例集
マッチングサイトのアイデアを生み出すコツとして、既存のマッチングサイトを参考にすることを挙げました。そこで、以下3つのジャンルに分けて、マッチングサイトの事例を紹介します。
- マッチングサイトの先駆け
- 知名度の高いマッチングサイト
- 個性的なアイデアを採用したマッチングサイト
それぞれの事例からどのようなアイデアが生まれそうかを考えながらご覧ください。
マッチングサイトの先駆けとなった事例
マッチングサイトの先駆けとなったサービスを2つ紹介します。
Airbnb
出典:Airbnb, Inc.「Airbnb」
Airbnbは、個人が所有する空き物件や空き部屋を貸す人と、宿泊施設として借りたい人をつなぐマッチングサイトです。Airbnbの創業者が自宅の家賃を支払う余裕がなく、収入を得るために自宅のロフトを宿泊施設として貸し出したことがきっかけでした。
現在では、ホスト数500万人を超え、15億回以上ゲストを迎えるまでに成長しています。
Uber
出典:Uber Technologies Inc.「運転して収入を獲得、または今すぐ配車をリクエスト | Uber Japan」
Uberは、個人ドライバーによる配車サービスです。法規制により、日本国内では実現に至っていませんが、アメリカをはじめとする海外諸国では浸透しつつあるマッチングサイトです。
「タクシーが全然つかまらない」という創業者の経験から、「アプリで車を呼べるようになったらよいのではないか」というアイデアにつながり、Uberが誕生しました。
現在では、フードデリバリーサービス「Uber Eats」も展開しており、UberとUber Eatsが日本経済にもたらした経済波及効果は2021年時点で5540億円にのぼるともいわれています。
知名度の高いマッチングサイト事例
知名度の高いマッチングサイト事例を4つ紹介します。
楽天市場
出典:楽天グループ株式会社「楽天市場」
楽天市場は、商品を販売したい企業と購入したい消費者をつなぐマッチングサイトです。日本最大級のECサイトとして高い知名度を誇ります。
楽天市場の創業当時は「インターネットで人はモノを買わない」と言われた時代でした。しかし、地方の商店や個人商店でも、全国規模の大企業と戦えるような場所が必要ではないかという考えのもと創業に至りました。
その後、楽天ポイントや楽天カードなどの関連サービスを展開することで、楽天経済圏を構築し、月間アクティブユーザー数3900万人を超えるサービスへと成長しています。
SUUMO
出典:株式会社リクルート「SUUMO」
SUUMOは、住宅・不動産の購入や売買をサポートするマッチングサイトです。
SUUMOが登場する以前まで、不動産広告は「正しい情報かが分からない」「最高や格安といった曖昧な言葉が使われている」など、よいイメージを持たれていませんでした。
そこで、情報の信憑性を高めるにはどうすればよいかという視点から、表現ルールを作成したり物件情報を沿線別・駅別・価格別に整理したりするなど、情報の公正化とユーザーの検索性向上を推進しました。
その結果、現在では月間訪問者数1150万人の不動産ポータルサイトにまで成長しています。
メルカリ
出典:株式会社メルカリ「メルカリ」
メルカリは、不用品を出品したい人と購入したい人をつなぐマッチングサイトです。日本最大級のフリマアプリとして高い知名度を誇ります。
メルカリは、「物理的なモノやお金に限らずあらゆる価値を循環させたい」という創業者の想いと、当時急激に普及していたスマホから着想を得て誕生したサービスです。メルカリの誕生により、誰もが簡単にモノの売り買いを楽しめるようになりました。
現在では、月間利用者数は2200万人を超えるフリマアプリに成長しています。
ココナラ
出典:株式会社ココナラ「coconala」
ココナラは、個人が持つスキルを売り買いできるマッチングサイトです。
ココナラの創業前にNPO法人として活動していた創業者は、利益を得られずとも自分の得意が生きていく瞬間や誰かの役に立った瞬間に楽しさを感じたといいます。
この感情に着想を得て、「オンラインで個人のスキルを売り買いできる場所があればよいのではないか」と、ココナラが誕生しました。
現在では法人・個人、ビジネス・プライベートなどさまざまな用途で幅広く利用されるようになり、ココナラの会員数は300万人を超え、取引されるカテゴリは450種類以上にものぼります。
個性的なアイデアを採用したマッチングサイト事例
個性的なアイデアを採用したニッチなジャンルのマッチングサイト事例を3つ紹介します。
シェア畑
出典:株式会社アグリメディア「シェア畑」
シェア畑は、野菜作りをしたい人と畑を持つ人をつなぐマッチングサイトです。
「みんなに野菜作りをもっと気軽に楽しんで欲しい」という想いを前提に、関東近郊に使われていない農地が多い点と都心に住む人の「農作業をやってみたい」と価値を感じている点に着想を得て誕生しました。
農園に経験豊富なアドバイザーが勤務したり、畑を借りる人が手ぶらで通えたりするなど、初心者が気軽に農作業を楽しめるような体制を整えていることから、新規契約者数を伸ばし続けています。
nutte
出典:株式会社State of Mind「Nutte(ヌッテ)」
nutteは、着る人と作る人をつなぐ、縫製に特化したマッチングサイトです。思い出の服のリメイクや再現、オリジナル商品の製作を、縫製の技術を持った職人に依頼できます。
nutteの創業者はかつて縫製事業を展開するなかで、発注をさばききれずに助けを求める職人やネットワークもないことに困った経験があったといいます。
また、縫製職人がいくら仕事をしても、それぞれの仲介業者にマージンが発生することから、職人が受け取る賃金はわずかでした。
このような経験から、「このままでは国内に縫製職人がいなくなってしまう」と、縫製職人のネットワークと正当な報酬を得られる場所を構築しようとnutteが誕生しました。
現在nutteに在籍する職人は1500人を超え、成長を続けています。
DogHuggy
出典:株式会社DogHuggy「DogHuggy」
DogHuggyは、愛犬を預けたい飼い主とプライベートハウスでのお世話が可能なドッグホストをつなぐマッチングサイトです。
DogHuggyは、「犬の預け先を探すのが大変」「ペットホテルでは小さなゲージに閉じ込められる」といった飼い主と犬の環境を改善したいという創業者の想いから誕生しました。
主なサービス内容には、「ゲージレス」「24時間いっしょ」「毎日のレポート」が挙げられ、ペットホテルに感じる飼い主と犬の課題・ストレスを解消しています。
マッチングサイトのアイデアをいち早く実現させる方法
マッチングサイトのアイデアが浮かんだら開発に移っていきますが、「いち早くマッチングサイトを形にしたい」という方には、ノーコード開発がおすすめです。
マッチングサイトの開発方法にはスクラッチ開発やパッケージ開発が挙げられますが、専門知識が必要になったり莫大なコストや時間がかかったりするため、短期間での開発は難しい傾向にあります。
その点、ノーコード開発は基本的にドラッグ&ドロップといった直感的な操作で開発を進められるため、専門知識が必要ありません。IT人材を確保・育成せずとも既存の人材を活用できるため、短期間での開発が実現します。
実際にノーコード開発を採用しわずか1か月で開発・リリースに至ったサービスもあります。アイデアをいち早く形にすることで、競合に先を越されるというリスクも軽減することが可能です。
マッチングサイトのアイデアを実現させる際は、ノーコード開発を視野に入れてみてください。
まとめ
現在さまざまなジャンルで提供されているマッチングサイトですが、市場は急激な拡大を続けており、これからも新しいマッチングサイトが誕生していくでしょう。今回紹介したアイデアを生み出すコツや既存のサービス事例を、自社ならではのアイデア・マッチングサイト開発にぜひご活用ください。