働き方の多様化が進んでいる現在、フリーランスとして働く人が増えてきたことで、フリーランス向けのマッチングサイトも増えてきました。ただ、
「フリーランス向けマッチングサイトには実際どんなサービスがある?」
「フリーランス向けマッチングサイトってどうやって収益化しているの?」
「フリーランス向けマッチングサイトの作り方が分からない」
といった悩みから開発が進まない担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、本記事ではフリーランス向けに提供されているマッチングサイトを7つ紹介するとともに、マッチングサイトの種類や収益モデル、おすすめの作り方など、詳しく解説します。
フリーランス向けマッチングサイトおすすめ7選
フリーランス向けに提供されているマッチングサイトを7つ紹介します。
CrowdWorks|日本最大級のクラウドソーシングサービス
出典:株式会社クラウドワークス「クラウドワークス」
CrowdWorksは、480万人ものユーザーが利用しているフリーランス向けのマッチングサイトです。フリーランサーに仕事を依頼するのは、大企業や政府を含む78万社以上にものぼります。
発注する側が必要なコストはフリーランサーに支払う報酬のみで、サイト利用料や発注手数料などは発生しません。このように、CrowdWorksは発注する側の利用ハードルを下げることで、案件数を充実させ、多くのユーザー獲得に成功しています。
Lancers|導入企業60万社突破
出典:ランサーズ株式会社「ランサーズ」
Lancersは、導入企業60万社を超えるクラウドソーシングサービスです。
350種類以上もの仕事の発注が可能なうえ、発注に関して電話やフォームで相談できる専任アドバイザーを設置しています。
このように、対応できる仕事の幅が広いことと、専任アドバイザーへ気軽に相談できることによって、企業側の発注を促進させ、ユーザー獲得につなげています。
coconala|知識・スキル・経験を売り買いするスキルシェアサービス
出典:株式会社ココナラ「coconala」
coconalaは、自らの知識・スキル・経験を商品として販売できるスキルシェアサービスです。
クラウドソーシングサービスでは、募集がかかっている案件にフリーランサーが応募するという形が一般的ですが、スキルシェアサービスであるcoconalaでは、「似顔絵1枚○○円」「悩み相談10分○○円」など、自らのスキルを販売するというのが特徴です。
もちろん、発注側からの募集をかけることもでき、出品者と購入者のニーズに柔軟に対応することで多くのユーザー獲得に成功しています。
レバテックフリーランス|IT・Web系フリーランスエンジニア専門
出典:レバテック株式会社「レバテックフリーランス」
レバテックフリーランスは、IT・Web系のフリーランスエンジニアに特化したエージェント型のマッチングサイトです。20年も続くフリーランスエージェントで、多くの企業の信頼を獲得したことで、高単価の案件を提供することに成功しています。
また、確定申告や各種手続きなどのサポートも充実しており、フリーランサーの活動を支援することで、多くのユーザー獲得につなげています。
Midworks|長期的な収入アップサポートが得意
出典:株式会社Branding Engineer「Midworks」
Midworksは、ITフリーランスエンジニアに特化したエージェント型のマッチングサイトです。案件全体の約70%はエンド直案件を取り扱うことで、長期的な収入アップをサポートしており、利用者の平均年収は840万円以上にものぼります。
案件が途切れた際、報酬を60%保障する制度も採用しており、サイトを利用するにあたってフリーランスエンジニアが抱える不安を軽減し、利用を促進することに成功しています。
HiPro Tech|1万人以上の即戦力ITフリーランスエンジニアが在籍
出典:パーソルキャリア株式会社「HiPro Tech(ハイプロテック)」
HiPro Techは、1万人以上ものIT系フリーランスエンジニアが利用しているエージェント型のマッチングサイトです。面談実施から最短2日で稼働開始が実現する点を強みとしています。
最短3か月の契約から長期の契約も可能で、「忙しい時期だけプラスで人手が欲しい」「長期的にプロジェクトをサポートしてくれる人材を探している」など、企業の要望に合わせて最適なフリーランスエンジニアを紹介するという柔軟な対応ができる点も特徴です。
フリーランス協会|国内最大級のフリーランスコミュニティ
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス協会」
フリーランス協会は、フリーランサーに役立つ情報提供やコミュニティづくりを行うサービスで、非営利団体によって運営されています。
フリーランサー同士や企業とフリーランサーのつながり支援だけでなく、福利厚生・キャリア支援・法務税務支援など、充実したサポートを提供している点が強みです。
また、仕事の受発注だけでなく、仕事仲間を探せる場としても活用できるという点で、他社との差別化に成功しています。
フリーランス向けマッチングサイトの種類
今回紹介したフリーランス向けマッチングサイトをみると、以下の4種類に分類できることが分かります。
- クラウドソーシング型
- スキルシェア型
- エージェント型
- コミュニティ型
それぞれの種類がどのような仕組みなのかについて詳しくみていきましょう。
クラウドソーシング型
クラウドソーシング型では、「仕事を受注したいフリーランス」と「仕事を発注したい企業やフリーランス」のマッチングを行います。
クラウドソーシング型のマッチングサイトでは、フリーランサーの募集や案件への応募などをすべて利用者自身で行ってもらうため、マッチングするにあたって運営者が直接介入することは基本的にありません。
スキルシェア型
スキルシェア型は、フリーランサーが持つ知識やスキルを商品・サービスとして販売する仕組みです。クラウドソーシング型やエージェント型のマッチングサイトに比べると、販売側も購入側も個人のユーザーが多い傾向にあります。
そのため、「ココナラ」のように占いや悩み相談といった趣味や特技を商品・サービスとして販売でき、幅広いユーザーを獲得できる点が強みです。
ただし、仕事の内容によっても異なりますが、ターゲットのメインが個人ユーザーであるため、取引単価は低い傾向にあります。
エージェント型
エージェント型は、「仕事を受注したいフリーランス」と「仕事を発注したい企業」のあいだにエージェントが介入してマッチングを行う仕組みです。
フリーランス側と企業側の話を聞きながらマッチングを行うため、質の高いマッチングが実現し、利用者の満足度が高い傾向にあります。
また、取引相手が企業ということもあり、クラウドソーシング型やスキルシェア型に比べて取引単価の平均が高い点も特徴です。
ただし、フリーランスと企業のあいだに立つエージェント(人材)が必要となるため、運営者の負担は他の種類のマッチングサイトに比べて大きくなる点に注意しなければなりません。
コミュニティ型
コミュニティ型は、フリーランス同士やフリーランスと企業がコミュニケーションを取れる場所を提供する仕組みです。現在提供されているコミュニティ型のサービスは、完全無料で提供されていることが多い傾向にあります。
コミュニティ型は積極的にマッチングを促すというより、コミュニケーションをとる場所を提供し、仕事の受発注は利用者同士に任せるといった仕組みです。
そのため、マッチングするにあたって運営者が介入することもなければ、契約締結や報酬の支払いにも介入することがなく、運営者の負担は限りなく少ないといえます。
ただし、完全無料で提供するだけでは収益化が実現しないため、ある程度ユーザーを獲得できたら広告枠を設け広告主を募集するなど、ビジネスとして成功させるためのキャッシュポイントを作らなければなりません。
フリーランス向けマッチングサイトの収益モデル
フリーランス向けマッチングサイトでは、ほとんどが「手数料モデル」を採用しています。ただし、手数料を「誰から徴収するのか」という点がマッチングサイトの種類によって異なります。
例えば、クラウドソーシング型では、マッチングサイトを通して仕事が完了した際に、仕事を受注したフリーランスからシステム利用料を徴収するのが一般的です。
一方で、エージェント型では仕事を発注する企業側から手数料を徴収することが多い傾向にあります。
そして、ココナラのようにスキルシェア型のマッチングサイトでは、販売側と購入側のどちらからも一定割合の手数料を徴収するケースもみられます。
このように、手数料モデルといっても誰から徴収するのかが種類によって異なるため、フリーランス向けマッチングサイトを構築する際は、どのユーザーから手数料を徴収すべきかを見極めることが大切です。
例えば、「まずはフリーランスのユーザーを集めたい」といった場合、フリーランスからではなく企業側から手数料を徴収する仕組みを採用すると、フリーランスの利用ハードルが下がり、ユーザー獲得につなげやすいでしょう。
フリーランス向けマッチングサイトを構築するならノーコード開発
フリーランス向けのマッチングサイト構築を検討している方におすすめの開発手法が、ノーコード開発です。
ノーコード開発とは、ノーコードツールを活用した開発方法で、ドラッグ&ドロップといった直感的な操作のみでの開発が実現します。IT系の専門知識がなくても開発が行えることから、社内にIT人材が確保できていない場合でもスピード感を持って開発を始められます。
また、マッチングサイト構築向けのノーコードツールも提供されており、マッチングサイトに必要な基本機能が揃った状態で開発を始められるため、短期間での開発が実現する点もメリットです。
スクラッチ開発やパッケージ開発に比べて開発コストも抑えられるため、これからフリーランス向けマッチングサイトを構築する方は、ノーコード開発の採用を検討してみてください。
まとめ
フリーランス向けマッチングサイトは、主にクラウドソーシング型・スキルシェア型・エージェント型・コミュニティ型の4種類に分類されます。
ほとんどのマッチングサイトが手数料モデルによって収益化を行っていますが、誰から手数料を徴収するかがマッチングサイトの種類によって異なります。
どこで収益化を狙うかは、マッチングサイトをビジネスとして成功させるうえで重要なポイントです。自社が構築するマッチングサイトの種類に応じて最適な収益モデルを見極めましょう。
また、これからマッチングサイトの構築を行う方は、短期間かつ低コストでの開発が実現するノーコード開発を採用してみてはいかがでしょうか。