【5STEP】マッチングサイトの構築方法!種類や費用相場も

マッチングサイトの構築方法

マッチングサイト市場は今後も拡大することが予想されており、これからマッチングサイトを構築しようと考えている企業も多いのではないでしょうか。

しかし、マッチングサイトといっても種類や構築方法には様々で、構築方法によって難易度やかかるコストも変動します。そこで、本記事ではマッチングサイトの構築方法について、種類や費用相場、具体的な手順まで詳しく解説します。

目次

マッチングサイトには3種類ある

マッチングサイト3種類

マッチングサイトは主に以下の3種類に分けられます。

  • BtoBマッチングサイト
  • BtoCマッチングサイト
  • CtoCマッチングサイト

それぞれのマッチングサイトについて1つずつ詳しくみていきましょう。

BtoBマッチングサイト|企業と企業を結ぶ

BtoBマッチングサイトは、企業と企業を結ぶマッチングサイトのことです。企業同士の取引であるため、「取引額が高額」「取引が継続的・長期的」といった特徴があります。そのため、運営者とっては収益が安定しやすい点がメリットです。

具体的なBtoBマッチングサイトには「比較ビズ」や「アイミツ」などが挙げられ、多数の製品や見積を一気に比較できるという特徴があります。

BtoCマッチングサイト|企業と消費者を結ぶ

BtoCマッチングサイトは、企業と個人を結ぶマッチングサイトのことです。ECサイト・ホテル予約サイト・転職サイトなどがBtoCマッチングサイトにあたり、幅広い業界・業種で導入されています。

基本的に商品・サービスを販売したい企業が運営者に手数料を支払い、消費者はマッチングサイトそのものの利用には料金がかかりません。

商品・サービスを販売する対象が消費者になるため、BtoBマッチングサイトに比べると取引額が小さくなり、運営者の収益性は低い傾向にあります。

具体的なBtoCマッチングサイトには以下のようなサービスが挙げられます。

  • Amazon
  • 楽天市場
  • じゃらん
  • ホットペッパー
  • マイナビエージェント
  • リクルートエージェント

BtoBのマッチングサイトに比べ、身近なサービスが多いのではないでしょうか。

CtoCマッチングサイト|消費者と消費者を結ぶ

CtoCマッチングサイトは、消費者と消費者を結ぶマッチングサイトです。個人同士の取引になるため、マッチングサイトのなかでも最も取引単価が低い傾向にあります。そのため、どれだけ多くのユーザーを集められるかが成功へのカギとなります。

CtoCマッチングサイトはシェアリングエコノミー系のサービスがメインで、個人のユーザーが多いことから、スマホ対応は必須となるでしょう。具体的なCtoCマッチングサイトには「メルカリ」や「Airbnb」などが挙げられます。

マッチングサイトの代表的な構築方法

マッチングサイト3つの構築方法

マッチングサイトの代表的な構築方法には以下の3つが挙げられます。

それぞれの構築方法について1つずつ詳しく解説します。

スクラッチ開発|ゼロから構築

スクラッチ開発は、プログラミング言語をはじめとする専門知識を用いて、ゼロからコーディングを行い構築する開発手法です。

機能やデザインに関して、最も自由度・カスタマイズ性に優れているため、「独自の機能を搭載したい」「こだわりのデザインにしたい」といった場合におすすめです。

ただし、ゼロからコーディングするには専門知識と高いスキルが必要となり、社内にIT人材を確保できない場合は外注するケースも多くみられます。また、ゼロからの構築ということもあり、開発には膨大なコストと長い期間をかけなければなりません。

パッケージ開発|ベースに既存のパッケージを活用

パッケージ開発は、マッチングサイトのベースとなる部分に既存のパッケージを活用する開発手法です。既に開発されたベースを活用するため、スクラッチ開発に比べると自社開発が必要な工数が減り、効率的な構築が実現します。

ただし、パッケージ以外の部分は専門知識を用いたカスタマイズが必要となるケースが多く、難易度が低いとはいえません

また、提供されているパッケージはさまざまで、どのパッケージを選ぶかによって「搭載できる機能」「カスタマイズできる範囲」など、できることが異なる点に注意が必要です。

ノーコード開発|専門知識不要で構築

ノーコード開発は、専門知識がなくても利用できるノーコードツールを活用した開発手法です。

構築に際してコーディングする必要がなく、基本的にはドラッグ&ドロップといった直感的な操作のみで構築できます。そのため、社内にIT人材を確保したり高いコストをかけて外注したりする必要がなく、開発にかかるコストを大幅に抑えられます

また、ノーコード開発ではツールのなかに用意された機能パーツを組み合わせていくだけで構築を進められるため、短期間での開発も可能です。

ただし、構築しやすさに優れたノーコード開発では、複雑なシステム構築や独自の機能搭載には対応しにくいというデメリットがあります。そのため、複雑なシステムが必要となる大規模なマッチングサイトの構築には向いていません。

【方法別】マッチングサイトを構築する際の費用相場

マッチングサイトの構築費用表

マッチングサイトを構築する際の費用相場を、構築方法別で表にまとめました。

上記の表から分かる通り、スクラッチ開発でマッチングサイトを構築する場合、1000万円を超えることは珍しくありません。一方で、ノーコード開発であれば100万円程度から構築でき、コストを抑えた開発が可能です。

5STEP!マッチングサイトをノーコード開発する手順

マッチングサイトの開発工程

マッチングサイトを構築する手順として、ノーコード開発の場合を5ステップで紹介します。

STEP1|構築したいマッチングサイトを具体的にイメージする

まずは、構築したいマッチングサイトを具体的にイメージするところからはじめましょう。構築したいマッチングサイトが不明確だと、必要な機能の洗い出しが円滑に進まなかったり、最適なノーコードツールを選定できなかったりする可能性があります。

そのため、自社で構築したいマッチングサイトはBtoB・BtoC・CtoCのどれか、どのようなユーザーの利用を想定するのかなど、具体的なイメージを膨らませておきましょう。

また、マッチングサイトは世の中に多く存在しているため、「競合サービスと比べてどのような点で優位に進められるか」という視点を持てるとより良いでしょう。

日本最大級のフリマサイトとして知られるメルカリは、「スマホで利用しやすいUI設計」「メルペイ・メルカリ便といった独自サービスの組み込み」「成約手数料型の収益モデル」といった差別化ポイントを作り、多くのユーザーを獲得したことが知られています。今では当たり前に思う機能かもしれませんが、「フリマサービス=ヤフオク」の時代を振り返ってみると、その当時のフリマサービスは「PCに最適化されたUI設計」「月額利用料モデル」というのが当たり前の時代でした。

新しく構築するサービスをイメージする場合、競合の弱点となっている点を洗い出し、差別化できるポイントを作っておくことが大切です。

STEP2|必要な機能を洗い出す

構築したいマッチングサイトを具体的にイメージできたら、イメージしたマッチングサイトに必要な機能を洗い出していきます。なぜノーコードツールの選定前に機能の洗い出しを行うかというと、ノーコードツールの種類によって搭載できる機能が異なるためです。

自社に最適なノーコードツールだと思って導入しても、一部の機能に対応していないとなれば、専門知識を用いてカスタマイズするもしくは再度ノーコードツールを選定し直さなければなりません。

あらかじめ必要な機能を洗い出しておけば、洗い出した機能に対応できるノーコードツールを見極めることが可能です。

STEP3|ノーコードツールを選定する

必要な機能を洗い出せたら、それらの機能に対応可能なノーコードツールを選定しましょう。ノーコードツールを選定する際は、搭載できる機能の種類以外にも、以下のポイントを確認することが大切です。

  • カスタマイズできる範囲
  • 利用料金
  • 得意分野
  • 実績
  • サポート内容

ノーコードツールのなかには、マッチングサイトをはじめとするプラットフォームの制作ではなく、業務効率化に役立つ社内アプリの制作を得意とするものもあります。そのため、過去の実績や得意分野から、マッチングサイトの制作に向いているかを確認しましょう。

また、マッチングサイトをノーコード開発した場合、一般的に運用費として月額料金が発生します。長期にわたってランニングコストが必要なため、事前に利用料金も確認しましょう。

STEP4|機能パーツを組み合わせる

ノーコードツールを選定できたら、本格的な開発に移っていきます。本格的な開発といっても、ノーコードツールでは既に機能パーツが提供されているため、必要な機能をドラッグ&ドロップで組み合わせていくのみです。

機能パーツを組み合わせ終えたら、運用前にテストを行いましょう。その段階で不要な機能や反対に不足している機能などが見つかるかもしれません。ノーコードツールでは機能の変更も直感的な操作で行えるため、テストと改善を繰り返しながら完成を目指します。

STEP5|運用を開始する

テストで問題なく運用できるようになったら、本格的な運用を開始しましょう。運用開始後も、ユーザーの反応をみながら必要な機能があればその都度追加し、ユーザビリティを高めることが大切です。そうすることで新規ユーザーやリピーターの獲得につながります。

まとめ

マッチングサイトにはBtoB・BtoC・CtoCの3種類があり、代表的な構築方法にはスクラッチ開発・パッケージ開発・ノーコード開発が挙げられます。

「どの種類のマッチングサイトを構築するか」「どの構築方法をとるか」などによって、必要な機能や難易度が異なるため、マッチングサイト構築時は事前に具体的なイメージを持っておくことが大切です。

「社内にIT人材がいない」「低コスト・短期間で開発したい」といった場合には、専門知識不要で開発可能なノーコード開発が最適です。自社に合った構築方法を見極め、理想のマッチングサイトを構築しましょう。

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