近年、マッチングサイトをはじめとするプラットフォームの需要が高まり、プラットフォームビジネスに参入する企業も増えてきました。しかし、実際にプラットフォームを開発するにはどの程度の費用が必要なのか疑問を持つ方も多いでしょう。
ただ、プラットフォームの開発費用は開発方法や搭載する機能によって大きく変動するため、一概にいくらと言い切ることはできません。
そこで、本記事では開発方法・機能別でプラットフォーム開発の費用相場を解説し、おすすめの開発方法や費用を安く抑える方法まで詳しく紹介します。
プラットフォーム開発の費用相場
ざっくりとした相場にはなりますが、プラットフォーム開発の費用相場は、300～1000万円といわれており、プラットフォームのクオリティを求めると1000万円をゆうに超えるケースも珍しくありません。
ただし、開発方法や搭載する機能によって開発にかかる費用は変動します。そこで、開発方法別・機能別でプラットフォーム開発の費用相場をそれぞれ紹介します。
【開発方法別】プラットフォーム開発の費用相場
プラットフォームの代表的な開発方法としては以下の3つが挙げられます。
- スクラッチ開発
- パッケージ開発
- ノーコード開発
それぞれの開発方法の特徴や費用相場を以下の表にまとめました。
上記のように、スクラッチ開発は1から構築するため、パッケージ開発・ノーコード開発に比べて開発費用が高額になる傾向があります。プログラミングなどの専門知識も必要となるため、社内にIT人材を確保できない場合は社内での実現は難しく、外注するケースも多くみられます。
パッケージ開発・ノーコード開発は、既存のツールやパッケージを活用するため、スクラッチ開発に比べて開発期間が短く、コストも安く済むことがほとんどです。
とくにノーコード開発は、専門知識がなくても開発を行えるため、社内にIT人材を確保する必要もありません。
【機能別】プラットフォーム開発の費用相場
マッチングサイトをはじめとするプラットフォームによく搭載される機能としては以下が挙げられ、各機能を搭載する際の費用相場と合わせて表にまとめました。
例えば、マッチングプラットフォームとして有名な「Uber Eats」では、上記の表で挙げたほぼすべての機能が搭載されています。
飲食店と消費者だけでなく同時に配達員の三者間をつなぐマッチングプラットフォームのため、飲食店・消費者・配達員・管理者向けのアプリ開発が必要となり、プラットフォームのなかでも開発にかかった費用は高額だったことが予想できます。
このように、搭載する機能別で開発費用は変動するため、どのようなプラットフォームを構築したいかによってトータルでかかる費用はまったく異なるのです。
開発を検討しているプラットフォームにどういった機能が必要か、どのぐらいの予算があれば実装可能か知りたいという場合は弊社までご連絡いただければ幸いです。
プラットフォームを開発するにはノーコード開発がおすすめ
プラットフォーム開発の費用相場は、開発方法や搭載する機能によって異なりますが、最もおすすめできる開発方法は、近年注目が高まっている「ノーコード開発」です。
ノーコード開発は、プログラミングなどの専門知識不要で、ドラッグ&ドロップといった直感的な操作のみで開発を行えます。1からコーディングする必要がないため、IT人材を確保する必要もなく、より効率的な開発が実現するとして導入する企業が増えつつあります。
また、ノーコード開発はスクラッチ開発を行う際にも役立ちます。はじめから豊富な機能を搭載した大規模なプラットフォームをスクラッチ開発しても、必ずしも成功するとは限らないため、時間とコストが無駄になってしまうこともあるでしょう。
しかし、ノーコード開発を活用して本格的な開発前にPoCやMVP開発を行うことで、時間やコストを最小限に抑えつつ、プラットフォームの実現可能性を検証したり実際の利用者の反応を見たりすることができるため、無駄のないスクラッチ開発につなげられます。
このように、短い開発期間や少ないコストで本格的なプラットフォームを開発したい場合や、無駄のないスクラッチ開発を行いたい場合にはノーコード開発が最適です。
プラットフォームの開発費用を安く抑える方法3選
スクラッチ開発・パッケージ開発・ノーコード開発のなかでも、ノーコード開発を導入することで開発費用を大幅に抑えることが可能です。また、開発方法に関係なくプラットフォームの開発費用を安く抑える方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 搭載する機能を見極める
- スモールスタートを意識する
- 余裕を持った納期を設定する
それぞれの方法について1つずつ詳しくみていきましょう。
搭載する機能を見極める
プラットフォームの開発費用は、搭載する機能が多ければ多いほど高くなり、なかには1つの機能で100万円以上する場合もあります。
一見機能が豊富なほどユーザービリティが高いと感じてしまいがちですが、ユーザービリティの高さは本当に必要な機能が搭載されているかどうかがポイントです。
いくら機能数が多くても、実際に利用するユーザーにとって必要のないものであれば、その機能は無駄になってしまいます。そのため、利用が想定されるユーザーにとって本当に必要な機能が何かを見極めることが大切です。
スモールスタートを意識する
最初から大規模なプラットフォームを開発した場合、立ち上げ段階では必要ない機能や運用し始めてみると需要がないと感じる機能があることも少なくありません。
そのため、最初は必要最小限の機能を搭載しておき、事業拡大やユーザーの需要に応じて機能を追加していくなど、スモールスタートを意識しましょう。そうすることで、無駄なコストをかけず、より効率的な開発が実現します。
余裕を持った納期を設定する
納期に余裕がないと開発に多くの人員を割かなければ間に合わなくなり、人件費が高くなってしまう可能性があります。そのため、短期間で多くの人員を割かずに済むよう余裕を持った納期を設定しましょう。
また、開発を外注する場合は納期に余裕を持たせておくことで、費用に関する交渉や構築したいプラットフォームに関する相談に充てられる時間が確保でき、クオリティが高く理想に近いプラットフォームの開発につながります。
まとめ
プラットフォームビジネスに参入する際、プラットフォームそのものの開発にかかる費用相場は300～1000万円といわれており、1000万円を超えるケースも珍しくありません。
具体的にかかる開発費用は、開発方法や搭載する機能によっても異なるため、事前に自社で導入する開発方法や搭載したい機能の洗い出しを行ったあとに概算を出すとよいでしょう。
開発期間や開発コストをできる限り抑えたい場合は、ノーコード開発がおすすめです。社内にIT人材を確保できないといった場合も、ノーコード開発であれば専門知識が不要のため社内の既存の人材で開発を進められます。
自社に最適な開発方法と必要な機能を見極め、理想のプラットフォームを構築しましょう。
