プログラミング言語やコーディング知識がなくても、クオリティの高いWebサイトを制作できると注目されているのがノーコードツールです。
本記事ではWebサイト制作におすすめのノーコードツール10選と、選び方やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
Webサイト制作におすすめのノーコードツール10選
Webサイト制作におすすめのノーコードツール10選を1つずつみていきましょう。
STUDIO|操作性に優れたUI
出典:STUDIO株式会社「STUDIO | Web制作を、ノーコードで。」
STUDIOは、コードやテンプレートに縛られることなく、自由自在なデザインのWebサイトを制作できるノーコードツールです。制作したWebサイトは1クリックで世界公開でき、追加や修正も簡単に実行できます。
搭載されている主な機能は以下の通りです。
- Webサイト公開
- Webサイト全体のパスワード制限
- バージョン管理
- CMS機能
- 公開予約 など
有料プランは月額980円(税込)~で、無料プランも提供されています。
ペライチ|会員数50万人突破]
出典:株式会社ペライチ「ペライチ」
ペライチは、会員数50万人を超えるWebサイト制作向けのノーコードツールです。スマホ対応の本格的なWebサイトを、簡単な操作のみで制作できます。無料セミナーや個別サポートが提供されているため、機械が苦手な方でも安心して導入できる点も魅力です。
搭載されている主な機能には以下が挙げられます。
- ページ編集
- ページアニメーション
- 決済
- フォーム設置
- SNS連携 など
有料プランは月額1,465円(税込)~で、無料プランも提供されています。
Webflow|テンプレートを超えるデザイン
出典:Webflow, Inc.「Webflow」
Webflowは、完全カスタムのレイアウトから複雑なアニメーションまで、Webサイト制作における要件に幅広く対応するノーコードツールです。
Webサイトの実際のビジュアルをプレビューで確認しながら制作できるため、テンプレートを超える理想のWebサイトを制作できます。
搭載されている主な機能は以下の通りです。
- Webサイトデザイン
- CMS
- eコマース
- SEO
- テンプレート など
有料プランは月額$14~で、無料プランも提供されています。ただし、日本語には対応していない点に注意が必要です。
ジンドゥー|ドラッグ&ドロップでサクサク制作
出典:株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ「ジンドゥー」
ジンドゥーは、ドラッグ&ドロップといった簡単な操作でWebサイトを制作できるノーコードツールです。ジンドゥーで制作されたWebサイトは世界で3200万にものぼり、多くのユーザーから支持されています。
搭載されている主な機能は以下の通りです。
- 独自ドメイン
- お問い合わせフォーム
- モバイル最適化
- アクセス解析
- サポート など
有料プランは月額990円~で、無料プランも提供されています。
SmartLP|LP制作・運用・改善をアップデート
出典:aifie株式会社「smartLP」
SmartLPは、LPの制作から運用・改善までをアップデートするノーコードツールです。AIの活用により、Webサイト制作にかかる工数削減につながります。
Webサイトの制作から分析・改善までに必要な機能が豊富に搭載されているため、複数のツールを行き来する必要もありません。
搭載されている主な機能には以下が挙げられます。
- LP制作
- ポップアップ
- パフォーマンス分析
- AI最適化
- 外部ツール連携 など
有料プランは月額900円~で、無料プランも提供されています。
ferret One|BtoBマーケティングに最適
出典:株式会社ベーシック「サイトを立ち上げたい・リニューアルしたい|ferret One」
ferret Oneは、BtoBマーケティングに最適なWebサイト制作に役立つノーコードツールです。LPの作成や複製、ターゲット別・商品別の展開・ABテストなどにも活用できます。最短5営業日でのWebサイト制作が可能なため、迅速な意思決定にも効果的です。
搭載されている主な機能には以下が挙げられます。
- 初期戦略設計
- Webサイト構築
- 公開サポート
- CMS
- AIアシスタント など
有料プランは月額10万円~で、無料プランは提供されていませんが、無料体験が利用できます。
BiNDup|導入社数20万社突破
出典:株式会社ウェブライフ「BiNDup」
BiNDupは、Webサイト制作に必要な機能が充実しており、低コストでオンラインビジネスを始められるノーコードツールです。
自由にカスタマイズできるテンプレートが400種類以上提供されており、誰でも簡単に操作できる使いやすさから、導入社数は20万社を超えています。
搭載されている主な機能は以下の通りです。
- 編集・作成
- 運用管理
- 集客・解析
- サービス連携
- サーバー機能 など
有料プランは月額528円(税込)~で、無料プランは提供されていませんが、最大30日間の無料トライアルが提供されているうえ、「エントリーコース」であれば初年度無料で利用できます。
Wix|どんな「作りたい」も叶える
出典:Wix.com Ltd.「Wix.com」
Wixは、Webサイトの制作・管理・集客を一貫して実行できるWebサイト制作向けのノーコードツールです。ビジネスサイト・ポートフォリオ・ネットショップ・ブログなど、さまざまな種類のWebサイトを制作できます。
搭載されている主な機能は以下の通りです。
- 独自ドメイン
- 常時SSLセキュリティ
- 動画アップロード
- ビジネス用ロゴ作成
- カスタマーケア など
有料プランは月額550円(税込)~で、無料プランは提供されていませんが、無料トライアルを利用できます。
Shopify|170以上の国で利用されている
出典:Shopify Japan 株式会社「Shopify」
Shopifyは、オンライン・オフライン・その他のあらゆる場所における販売を実現できる、ECサイト制作向けのノーコードツールです。
ドラッグ&ドロップといった簡単な操作でECサイトを制作でき、「Shopify アプリストア」から必要なオプション機能を追加することも可能なため、理想のECサイト制作が実現します。
搭載されている主な機能は以下の通りです。
- オンラインストア
- スタッフアカウント
- 24時間体制のサポート
- 販売チャネル
- 在庫のロケーション など
有料プランは月額$25~で、無料プランは提供されていませんが、最初の3か月間は月額$1で利用できるうえ、3日間の無料体験が提供されています。
BASE|最小の力で最大の成果を出す
出典:BASE株式会社「BASE」
BASEは、ショップ運営における管理業務を効率化させる機能が豊富に搭載されたECサイト制作向けのノーコードツールです。商品説明文をAIが自動生成したり、わずか4クリックで機能を追加できたりするなど、コア業務に集中できる環境構築に役立ちます。
搭載されている主な機能は以下の通りです。
- 集客
- 販売方法
- マーケティング
- 顧客管理
- 運用効率 など
有料プランは月額5,980円~で、商品が売れるまで費用が発生しない無料プランも提供されており、ECサイトの制作・開設は無料で行えます。
【Webサイト制作向け】ノーコードツールの選び方
Webサイト制作にノーコードツールを導入する場合、以下のポイントを確認しながら実際に導入するツールを選定しましょう。
- Webサイト制作に必要・便利な機能が搭載されているか
- 長期にわたって運用できる料金プランか
- 利用したいテンプレートがあるか
- 操作性に優れているか
- 日本語に対応しているか
1つずつ詳しくみていきましょう。
Webサイト制作に必要・便利な機能が搭載されているか
ノーコードツールには、Webサイト制作向けのもの以外にも、アプリ開発や業務効率化向けのものがあります。分野の異なるツールでは搭載されている機能もまったく異なるため、Webサイト制作向けのものやWebサイト制作に特化したものを選定することが大切です。
また、同じWebサイト制作向けのツールでも、ツールの種類やプランによって以下のような内容が異なります。
- 制作できるページ数
- 外部サイト埋め込みの可否
- 動画やアニメーション挿入の可否
- 外部システムやSNSとの連携の可否
そのため、自社が「どのようなWebサイトを制作したいのか」「どの程度の規模になりそうか」「必要な機能・あると便利な機能は何か」などを洗い出したうえで、条件に合うツールを見極めましょう。
長期にわたって運用できる料金プランか
ノーコードツールを利用してWebサイトを制作・運用する場合、月額または年額などでランニングコストが発生します。
無料プランを利用する場合は問題ありませんが、有料プランを導入する場合は、長期にわたって運用できる料金プランが提供されているものを選びましょう。
また、課金形態は月額または年額の定額制のものから、制作するページ数や広告の有無によって課金される従量課金制のものまで、ツールによって異なります。
例えば、大規模なWebサイトは定額制のツール、制作したいWebサイトのページ数が少なければ従量課金制のツールなど、自社の目的に適した料金プラン・課金形態のツールを選ぶことが大切です。
利用したいテンプレートがあるか
ノーコードツールでWebサイトを制作する場合、ベースにテンプレートを活用するケースがほとんどです。そのため、提供されているテンプレートに利用したいものがあるかを事前に確認しておくことが大切です。
また、テンプレートのカスタマイズが可能なツールを導入すれば、テンプレートをもとにオリジナリティを加えられるため、効率的かつ独自のデザインのWebサイト制作が実現します。
そのため、どのようなテンプレートが提供されているかにくわえて、テンプレートのカスタマイズが可能かどうかもあわせて確認することがおすすめです。
操作性に優れているか
専門知識不要でWebサイトを制作できるからといって、すべてのノーコードツールが操作性に優れていると判断してはなりません。操作性が悪く、想定していたより「難しい」「時間がかかる」といったケースもみられます。
そのため、無料プランや無料トライアルがあれば積極的に活用し、有料導入前に操作感を試しておくとよいでしょう。操作性に優れているものであれば、Webサイト制作を挫折したり、こだわりを反映できないといった問題の回避にもつながります。
導入後、実際に利用する担当者の意見や感想なども踏まえて、導入するツールを見極めましょう。
日本語に対応しているか
ノーコードツールは海外製品が多く、日本語に対応していないものもあります。日本語に対応していないツールでは、万が一問題が生じた際に日本語でのサポートを受けられず、一時的にWebサイトを運用できないといった事態につながりかねません。
そのため、導入したいツールが日本語に対応しているか、日本語でサポートを受けられるかなどを事前に確認することが大切です。
Webサイト制作にノーコードツールを活用するメリット
Webサイト制作にノーコードツールを活用するメリットは以下の3つです。
- 専門知識不要でクオリティの高いWebサイトを制作できる
- 制作期間が比較的短期間で済む
- 制作コストを抑えられる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
専門知識不要でクオリティの高いWebサイトを制作できる
Webサイト制作にノーコードツールを活用する最大のメリットは、プログラミング言語やコーディングといった専門知識が必要ない点です。
基本的な操作はドラッグ&ドロップで完結しているツールがほとんどで、簡単な操作のみでクオリティの高いWebサイトを制作できます。
提供されているテンプレートをカスタマイズすれば、プロが制作したようなオリジナリティのあるWebサイトを制作することも可能です。
制作期間が比較的短期間で済む
本来、Webサイトを制作するとなると、打ち合わせ・サイトマップ作成・デザイン・コーディングなどの多くの工数が必要となるため、1~3か月程度の期間が必要です。
しかし、ノーコードツールを活用する場合、ページ数が少なく規模の小さいWebサイトであれば、最短1日程度で制作可能です。
このように、ノーコードツールを活用すれば比較的短期間でWebサイトを制作できるため、業務のスピードアップが可能です。また、スピーディーなWebサイト制作が実現すれば、競合より優位に立つことにもつながります。
制作コストを抑えられる
ノーコードツールを活用すれば、エンジニアやプログラマーなどの専門スキルを持った人材でなくてもWebサイトを制作できるため、外部へ発注するコストや社内の人材を育成するコストの削減につながります。
また、ノーコードツールのバージョンアップやメンテナンスは、基本的にベンダー側で行われるため、Webサイト制作後の保守・管理にかかるコストも抑えられます。
このように、ノーコードツールを活用したWebサイト制作では、制作にかかるコストを大幅に抑えられる点がメリットのひとつです。
Webサイト制作にノーコードツールを活用するデメリット
Webサイト制作にノーコードツールを活用するデメリットは以下の2つです。
- デザインの自由度が低く差別化が難しい
- カスタマイズするには専門知識が必要になる
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
デザインの自由度が低く差別化が難しい
ノーコードツールではコーディングが必要ない一方で、利用できる機能・デザイン・テンプレートがあらかじめ決められています。
そのため、ノーコードツールを活用して制作するWebサイトは、すべてコーディングしながら制作するWebサイトに比べてデザインの自由度が低い傾向があります。
テンプレートを活用すれば制作期間を短縮できる反面、実装できる機能やデザインが制限されてしまう点がデメリットです。他社のWebサイトとの差別化が難しくなってしまうケースも少なくありません。
複雑なカスタマイズをするには専門知識が必要になる
ノーコードツールでは、1からWebサイトを制作することや、ベースにテンプレートを活用し簡単にカスタマイズすることが可能ですが、ツールが持つ編集機能を超えたカスタマイズをするには専門知識が必要となります。
例えば、独自のアニメーションをWebサイトに取り入れたい場合、ツールの編集機能だけでは制作できないケースがほとんどです。この場合、外部に発注するもしくはデザインを妥協するといった対処が必要となるでしょう。
まとめ
ノーコードツールでのWebサイト制作は、専門知識不要・制作期間の短縮・制作コストの削減などの効果が期待できます。
しかし、ノーコードツールはWebサイト制作以外にもアプリ開発や業務効率化に特化したツールもあるため、自社の目的に適したツールを選定することが大切です。
「必要な機能や利用したいテンプレートがあるか」「予算に合った料金プランか」「操作性がよいか」「日本語対応か」などを導入前に必ず確認し、ノーコードツールで理想のWebサイトを制作しましょう。