これから人材マッチングサイトの構築を検討している方で、「実際どのようなサービスが成功しているの?」「具体的にどのような手順で構築すればよい?」といった悩みを抱える方は少なくありません。
そこで、本記事では人材マッチングサイトの成功事例として実際のサービスを10個紹介し、求人探しや転職向けの人材マッチングサイトの作り方まで詳しく解説します。
人材マッチングサイトおすすめ10選
人材マッチングサイトの成功事例としておすすめのサービス10選をみていきましょう。
Wantedly|仕事と出会えるビジネスSNS
出典:ウォンテッドリー株式会社「Wantedly」
Wantedlyは、350万人を超えるユーザーと3万7,000社もの企業が登録する人材マッチングサイトです。プロフィールを作成したりチャットでやり取りしたりするなど、SNSのような感覚で仕事を探せるという特徴があります。
利用者のプロフィール画面では、基本情報や経歴だけでなく、この先やってみたいことや目標に向けて行動したことなどの項目も記載できるようにすることで、より価値観の合うユーザー同士がマッチングできるような仕組みを採用しています。
ミイダス|「可能性診断」をもとにスカウトが届く
出典:ミイダス株式会社「ミイダス」
ミイダスは、独自に開発された「可能性診断」をもとに、その人が活躍できる可能性の高い会社からスカウトが届く人材マッチングサイトです。
可能性診断で、認知バイアス・パーソナリティ・行動特性などが細かく分析され、利用者に最適なスカウトが届くような仕組みを採用しています。
また、自分の市場価値を診断するサービスもミイダスならではのサービスです。会員登録さえ完了すれば誰でも無料で利用できるようにすることで、ユーザーの利用ハードルを下げているという特徴があります。
Timee|スキマバイト探しに最適
出典:株式会社タイミー 「タイミー」
Timeeは、すきま時間で働けるアルバイトが見つかる人材マッチングサイトです。面接・履歴書・登録会などを不要とし、条件さえ満たしていればすぐに働けるような仕組みが採用されています。
即日入金や24時間いつでも引き出せる機能を搭載することで、「すぐにお金を稼ぎたい」といったユーザーニーズを満たしている点が特徴です。
アルバイト内容は飲食店やコンビニ以外にも、データ入力・倉庫作業・イベントスタッフなど、幅広く対応しているため、ユーザーにとっては自分の好みや経験に合わせてすきな職種ですきま時間を活用できるという魅力もあります。
クラウドワークス|フリーランス向けの案件多数
出典:株式会社クラウドワークス「クラウドワークス」
クラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングサービスです。フリーランス向けの案件を多数取り扱っており、仕事の種類は250種類以上にものぼります。
全国78万社の企業と480万人以上のワーカーが登録しているため、仕事の募集をかけてから応募がくるまで最短1分というスピード感がある点も特徴です。
みらいワークス|7万7,000人ものプロフェッショナルが登録
出典:株式会社みらいワークス「みらいワークス」
みらいワークスは、経営課題を解決してくれる7万7,000人ものプロが登録している人材マッチングサイトです。フリーランス・業務委託・正社員などのさまざまな領域の人材に対応しています。
採用が難しかったりコストがかかったりするハイスキル人材を、週1日や1か月などの短い単位で活用できるような仕組みが特徴です。
レバテック|IT特化型の人材マッチングサイト
出典:レバテック株式会社「レバテック」
レバテックは、IT人材を探したりITに関する仕事を依頼したりと、ITに特化した人材マッチングサイトです。転職エージェントサービスを利用した5人に4人が年収アップを実現しているほど、経験や知識が豊富なアドバイザーが在籍しています。
求人紹介だけでなく、職務経歴書の作成や面接対策までをトータルサポートすることで、初めて転職活動を行う場合でもユーザーが安心して利用できるような環境を整えています。
クラウドテック|リモートワーク案件数トップクラス
出典:株式会社クラウドワークス「クラウドテック」
クラウドテックは、エンジニアやデザイナーを中心としたフリーランサーを探せる人材マッチングサイトです。
リモートワーク案件を数多く取り扱い、クラウドテックを利用している97%がリモートワーク案件で稼働しています。登録企業数91万7,000社という圧倒的な企業数から、豊富な案件を提供することで、利用者数を拡大し続けています。
Workship|フリーランス・副業人材専門
出典:株式会社GIG「Workship(ワークシップ)」
Workshipは、フリーランスや副業人材を専門とした人材マッチングサイトです。登録者数は5万700人、登録企業数は1,200社を超え、案件数は2,900件にものぼります。
案件成約時に「成約報告」を行えば、1万円のお祝い金が贈呈されたり、報酬の前払いを可能としたりするなど、Workship独自のサービスを提供している点が特徴です。
geechs job|高単価案件を中心に掲載
出典:ギークス株式会社「Geechs Job」
geechs jobは、フリーランスエンジニア向けの人材マッチングサイトです。リモート可能案件が80%以上を占め、多くの上場企業と取引実績があるため、月90万円以上の高単価案件も豊富に取り扱っているという特徴があります。
これからITフリーランスとして独立する方向けに「独立相談会」を行ったり、自分の市場価値を測れる「市場価値診断」を提供したりするなど、geechs jobならではのサービスも展開しています。
Ohgi|IT人材の調達に最適
出典:株式会社コアコンセプト・テクノロジー「Ohgi」
Ohgiは、IT人材の調達に最適な人材マッチングサイトです。システム利用料を完全無料で提供しており、成約までは一切費用が発生しません。
自社ならではのネットワークを活かし、中小のIT人材企業に在籍する6万人以上のエンジニアから人材を探せるため、スピーディーに最適な人材を見つけることを実現しています。元請と直接の案件が多いため、案件の質が高い点も特徴のひとつです。
人材マッチングサイトの必須機能
人材マッチングサイトに必須とされる機能は以下の3つです。
- 条件検索機能
- コミュニケーション機能
- ユーザー投稿機能
それぞれの機能を1つずつ詳しくみていきましょう。
条件検索機能
条件検索機能は、発注側にとっても受注側にとっても重要な機能です。目的やコストに適した人材を見つけるために、さまざまな条件で絞り込めるようにすることで利用者の利便性が高まります。
人材マッチングサイトでは幅広い業種・職種を取り扱うケースも多く、条件による絞り込みがなければ目的に合った人材を見つけるのが困難です。
しかし、「業種・職種」「経験年数」「保有スキル・資格」「学歴」などの細かい条件で絞り込みができれば、いち早く最適な人材を見つけられます。
このように、利用しやすい人材マッチングサイトを構築するには、条件検索機能が必須です。
コミュニケーション機能
コミュニケーション機能は、ユーザー同士が成約に際して交渉する際や成約後のやり取りに必要な機能です。
セキュリティ強化や不正防止といった面から、個人の電話やメールアドレス、SNSアカウントの交換を禁止している人材マッチングサイトが多い傾向にあります。
ただ、仕事を進めるうえでユーザー同士のやり取りは必須なため、コミュニケーション機能の搭載は欠かせません。
ほとんどの人材マッチングサイトではチャット機能を搭載しており、サイトによってはファイルの添付やサイトを通じたビデオ通話など、あらゆるコミュニケーション手段を提供しています。
ユーザー投稿機能
ユーザー投稿機能は、ユーザーが求人を掲載したり自分のスキルを公開したりするために必要な機能です。
アドバイザーが介入しない人材マッチングサイトでは、ユーザー自らで会員登録から求人やプロフィールの公開までを行うケースが一般的です。そのため、求人やプロフィールを簡単に掲載するための機能が必要となります。
あらかじめテンプレートを作り、ユーザーは穴埋め形式で情報を埋めていくなど、ユーザーが迷わない項目づくりや導線を意識することが大切です。
ユーザー自身で行う投稿が複雑になると、求人やプロフィール公開前にユーザー離れが起こる可能性もあります。ユーザー目線で、どのような項目・導線であれば迷わずに済むかを考えながら機能を構築しましょう。
5ステップ!人材マッチングサイトの作り方
人材マッチングサイトの構築には、ノーコードツールの活用がおすすめです。ノーコードツールを活用したマッチングサイト構築であれば、社内完結での開発が実現します。
そこで、ここではノーコードツールを活用した人材マッチングサイトの作り方を、以下5ステップで詳しく紹介します。
- 搭載機能の洗い出し
- ノーコードツールの選定
- サイトデザイン
- データベースやロジックの構築
- テスト運用
ステップ1|搭載機能の洗い出し
まずは構築したい人材マッチングサイトに搭載する機能を洗い出しましょう。
ノーコードツールでのマッチングサイト開発では、ノーコードツール内で提供されている機能パーツを組み合わせて開発を進めます。つまり、導入するノーコードツールによって搭載できる機能が異なるということです。
そのため、あらかじめ搭載する機能の洗い出しを行い、その機能に合わせてノーコードツールを選定しなければ、ノーコードツール導入後に「搭載したい機能が提供されていない」といったことが起こるかもしれません。
したがって、搭載したい機能の洗い出しは、必ずノーコードツール選定前に行いましょう。
ステップ2|ノーコードツールの選定
搭載したい機能が洗い出せたら、洗い出した機能が機能パーツとして提供されているノーコードツールを選定しましょう。
例えば、会員登録機能・条件検索機能・コミュニケーション機能・ユーザー投稿機能を搭載しようと考えている場合、4つの機能パーツが提供されているかを確認してください。
4つのうちひとつでも機能パーツとして提供されていないとなると、理想の人材マッチングサイトの構築が難しくなる、もしくはカスタマイズに専門知識が必要になってしまいます。
ノーコードツール導入後に機能パーツが不足していた場合、ノーコードツールの選定からやり直さなければなくなるため、活用するノーコードツールの選定は慎重に行いましょう。
ノーコードツールのなかにはマッチングサイト構築向けに提供されているものもあります。マッチングサイト構築向けのノーコードツールには、マッチングサイトに必要な機能パーツが豊富に提供されているため、人材マッチングサイトの構築に最適です。
ステップ3|サイトデザイン
活用するノーコードツールが決まったら、機能パーツの組み合わせを含む、サイトデザインを行っていきます。ほとんどのノーコードツールには、デザインテンプレートが提供されているため、効率的にデザインを行うことが可能です。
ベースにテンプレートを活用し、一部の色やレイアウトを変更するといったことも可能なため、理想のイメージに合わせてデザインを進めてください。
ステップ4|データベースやロジックの構築
ノーコードツールによる開発であっても、人材マッチングサイトに必要となるデータベースやロジックの構築は必要不可欠です。
ロジックの構築では、「どこをクリックしたらどのページに移動するのか」といったユーザーの利便性に直結する部分でもあります。そのため、ロジックの構築はユーザー目線で行うことが大切です。
データベース周りの設計やロジック構築といった観点でのサポートが必要だという方は、ぜひ弊社のMatching Matchをご検討ください。
ステップ5|テスト運用
データベースやロジックの構築まで完了したら、本格運用に向けたテスト運用を行います。テスト運用では、「正常に動作するか」「使いにくい部分はないか」「バグやエラーが発生しないか」などを確認しましょう。
テスト運用で問題点や課題点が見つかれば改善を繰り返し、テスト運用で問題がなくなれば本格的な運用へと移っていきます。
ただし、テスト運用で問題がなくても、本格運用しているうちに新たなバグやエラーが起こることもあります。そのため、ユーザーの反応をみながら、定期的に更新や確認を行いましょう。
まとめ
すでに多くの人材マッチングサイトが提供されていますが、フリーランス専門やIT特化型など、それぞれのサイトならではの機能やサービスを提供することでユーザーを獲得しています。
これから人材マッチングサイトの構築を検討している方は、自社ならではの機能やサービスで他社との差別化を図り、必須機能を押さえたマッチングサイトの開発を行ってください。